2022年4月1日から言語文化研究科言語文化専攻は人文学研究科言語文化学専攻に生まれ変わりました 新サイトへ

設備

平成6年に大学院言語文化研究科の研究棟 (現在、言語文化 A 棟)が完成しました。建物の内部には世界から発信されたテレビの映像をキャッチする映像メディア演習室 A(旧・衛星放送受信室)、音声実験のための無響室、映像資料の実習に用いる映像メディア演習室 B(旧・映像メディア演習室)、言語情報や音声情報をコンピュータで処理する情報処理端末システム室など、言語文化の研究教育に必要とされるさまざまな装置や設備が設置されています。

映像メディア演習室 A(ミニシネマ A)(旧・衛星放送受信室)

 言語文化 A 棟 6 階の衛星放送受信室は平成 26 年度末に改修工事が行われ、衛星放送を見るモニターがブラウン管から液晶に取り替えられただけではなく、プロジェクター(EPSON EB-1985WU 4800ルーメン)、スクリーン等も設置されました。それにより、映像教材の映写室としても利用することが可能になったため、言語文化専攻の2番目の映像メディア演習室(定員 10 名程度)として、平成 27 年 6 月より大学院の授業等で活用し、名称も「衛星放送受信室」から「映像メディア演習室 A(ミニシネマ A)」に変更されました。


無響室

言語文化 A 棟 6 階には無響室が設置されています。無響室とは、音響測定を行うための特殊な室内を持つ音響実験室です。無響室には完全無響室と半無響室の2種類があり、言語文化研究科のものは床面のみ音を反射する半無響室です。

無響室は機械や自動車の騒音測定や吸音・遮音効果の評価、スピーカーやマイクの性能テストなど高度な測定精度を必要とする音響計測全般に利用されますが、言語文化研究科では主に実験言語学、特に発話産出を伴う実験での音声収録や音声知覚の実験など、音声学的な実験研究のために利用されています。また、採取された音声データはコンピューターで音響学的な分析、統計処理等を施した上で研究に役立てられています。音声産出や音声知覚の特性を理解することは言語教育においても極めて重要であり、研究で得られた知見は効果的な言語教育を行う上で多くの示唆を与えています。

映像メディア演習室 B(ミニシネマ B)(旧・映像メディア演習室(ミニ・シネマ))

 言語文化 B 棟 3 階の「ミニシネマ B」には映写専用室ならではの設備が整っています。定員 20 名程度の小教室にして、画面の明るさは 4500 ANSI ルーメン、パソコン入力であればスクリーン上で SXGA レベルの解像度を得ることができます。25 cm ダブル・ウーファーのメイン・スピーカーを中心とした 5.1 ch オーディオ・システムは、映画館並みの音質を誇ります。呈示・再生できるソースとしては、パソコンの他に VHS(世界対応)、DVD(世界対応)、DVD-R/RAM、miniDV、LD 等があり、さらに将来の新しいメディアのための拡張性をも備えています。システム・コントローラーによる操作は簡単で、誰にでも使えるようになっています。また、いずれのソースからのデータも、パソコンに取り入れて自在に編集・加工することが可能です。
 現在「ミニシネマ B」では、映像を用いた異文化理解の授業、映画史・映像史の授業、談話分析の授業、上映会等が行なわれています。機械処理による映像分析や映像を用いたプレゼンテーションの技術がさらに発展するにつれ、言語文化研究において映像テクストが果たす役割はますます重要性を増すに違いありません。今後も「ミニシネマ B」には言語文化専攻における教育・研究ニーズに応えてくれることが期待されます。

情報処理システム端末室

307室(デジタルヒューマニティーズ・ラボラトリ)

言語文化専攻では、デジタルと伝統的人文学、言語文化学との有機的絡合により、科学的再現性、検証可能性を担保する手法やエビデンスに基づき、新たな知を追求する複合領域「デジタルヒューマニティーズ(DH)」の研究・教育を支援促進するための共用基盤として本施設を設置しています。デジタルツールを高度に援用した DH やコーパス研究の実践を可能にするために、以下のようなハードウェア、ソフトウェアが整備されています。

Apple 社の iMac 27” ハイエンド機に macOS server を搭載し、ユーザの LDAP 認証サービスを提供。クライアント機(22台)は全て Apple iMac 21.5 インチワイドスクリーン版に統一。クライアント機では macOS 10.14(2020 年 4 月現在)が稼働、サーバ機 iMac 27” で LDAPv3 によるユーザ認証を行っています。この他、British National Corpus をウェブインターフェイスで分析可能にする BNCweb の専用サーバ機が稼働しています。クライアント機2台の間にはセンターモニタを配置し、授業時の教員用端末の画面表示、プレゼンテーション用ディスプレイ画面としています。クライアント機搭載のアプリケーションのうち代表的なものは、高機能プレゼンテーション作成・提示用の Keynote、大判ポスター作成などに威力を発揮する Pages、数値データ集計ソフトの Numbers などの Apple 純正プログラムに加え、Microsoft Office 365 for Mac、正規表現完全対応のテクストエディタ BBEdit および CotEditor、コーパス分析・データ解析視覚化システム CasualConc、多言語自動品詞タグ付けプログラム CasualTreeTagger、日本語形態素解析ツール CasualMecab、統計解析言語環境 R などの macOS 専用アプリケーションの他、XQuartz、文書組版システム LaTeX、データベースサーバ MySQL、UNIX ツール実行環境、プログラミング言語 Python、そして COCA、COHA、GloWbE などの巨大コーパス、BNC、ICAME Corpus Collection 2 他のコーパスコレクションが利用できます。

その他、データ入力用に高性能文書スキャナー ScanSnap SV600 が利用可能です。

502室、607室

502 号室には Windows のクライアント機が 16 台、607 号室には持ち込み端末で利用できる無線ネットワークが設置されています。Microsoft Office をはじめとする、基本的なファイルの閲覧や編集のための環境が整っており、1台のクライアント機には統計分析ソフトウエア SPSS が搭載されています。Windows サーバ上で、ファイル共有やドメイン参加等のユーザ管理が行われています。

デジタル複合機は 502 号室に、FUJI Xerox ApeosPort-V C7780 が設置されています。

視聴覚教育施設


 言語文化研究科言語文化専攻は、豊中キャンパス全学教育推進機構管理・講義棟A棟に LL 教室と LL 編集室を有しています。LL 教室にはオーディオ、ビデオ、教材提示装置、DVD などの機器が設置されています。

LL 教室


 ブース間に隔壁のないオープン方式です。ブース数は 60、ブース毎にカセットレコーダーを備え、4台の天井吊りモニターテレビとマルチスクリーン・オーディオ機材(カセットテープ、CD、MD)・ビデオ教材(VHS、DVD)が使用できます。マスターコントロール(教師用制御台)には教材実物投影機のカメラ、マイコン内蔵の成績集計・分析アナライザーが装備されています。

LL 編集室


 LL 編集室では LL 教室の機器管理・教材管理およびオーディオ編集、ビデオ編集を行っています。各種のオーディオ機器、ビデオ機器を備えており、市販のソフトの他、テレビ(衛星放送も含む)のニュース・ドキュメンタリー、外国語映画などの豊富な教材コレクションを有しています。

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