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旧博士後期課程授業科目概要

 後期課程学生は、自己の研究テーマに応じて論文指導を受けるほか、以下の特別研究の中から8単位を修得する。これらの特別研究は、指導教員のみならず、必要に応じて関係する複数の教員による研究指導を含むものであり、教員と学生との共同研究による高度の研究指導を実現しようとするものである。

 整備拡充に伴い、後期課程の授業科目は以下のように開講する。

理論・分析講座群

 言語コミュニケーション論講座

言語文化国際関係論特別研究

前期課程における言語文化国際関係論、比較言語文化論、言語文化生態論、言語文化交流論を基礎とし、各国言語文化の通時的・共時的諸相の比較検討、多言語・多民族国家の言語文化についての文化人類学的研究、とくに政治・外交・経済等をめぐる国際環境と言語文化との相関の究明等を深め、国際化にともなう我が国の言語文化的未来に対する指針を求める。

 言語コミュニケーション論講座

言語コミュニケーション論特別研究

前期課程における言語コミュニケーション論、言語運用理論研究、言語技術特殊研究、認知言語学研究方法論を基礎とし、現実の社会において発生する異文化間のコミュニケーションギャップを調査するとともに、そのギャップを克服して適正なコミュニケーションを成り立たせる実際的技能と、言語学の立場から導かれる理論との融合を試みる。

 言語情報科学講座

言語情報科学論特別研究

前期課程における言語情報科学論、理論言語学研究方法論、言語構造論研究、実験言語学を基礎とし、言語に関する理論的研究をさらに深化、発展させるとともに、多様な言語データの数理的解析、自然言語の機械翻訳、各種言語資料データベースの開発等、コンピュータを利用した言語情報処理の理論と技術を追究する。

 地域言語文化論講座

地域言語文化論特別研究

前期課程における英・米語圏言語文化論等の地域言語文化論を基礎とし、とくに異文化接触によって発生する多言語使用、文化変容、語彙借用、言語取り替えなどの現象や、各種レトリックのもつ諸機能等の解明を通して、人間精神の多様性と普遍性を追究する。

応用・実践講座群

 応用言語技術論講座

応用言語技術論特別研究   

前期課程の応用言語技術論、電子化言語資料論、文献資料技術論、応用マルチメディア論を基礎とし、コンピュータを利用してコンコーダンス、言語コーパス、専門概念用語辞書等の形にまとめ、それら大量の言語資料を活用した教育及び研究方法を開発する。

 現代超域文化論講座

現代超域文化論特別研究

前期課程における現代超域文化論、ジェンダー論、言語文化メディア論、現代社会文化ダイナミクス論を基礎とし、世界の諸地域における現代文化の諸問題を、それぞれの地域に固有の社会文化と外来文化との接触・交流や、文化産業、消費文化、メディア文化の動態等の点から究明し、グローバル化時代に即応した高度な言語文化リテラシーの方向性を探る。

 言語文化教育論講座

言語文化教育論特別研究

前期課程における言語文化教育論、異言語教育方法論、言語表現生態論、応用言語学特論を基礎とし、言語習得・言語学習に関する理論と、国際的な情報交流に際しての文書記述・スピーチ・翻訳・通訳などの言語使用の実践的活動を一体化した言語教育法の開発をめざす。この研究は、日本人に対する外国語教育のみならず、外国人に対する日本語教育も対象とし、学校教育と同時に生涯学習への適用をもめざす。