全学共通教育の開講科目

第 1 外国語(英語)

大阪大学における英語教育の特徴

全学生の英語力の質保証

共通教材によるeラーニング授業 (「実践英語(e-learning)」)を全学に導入し、基盤となる英語スキルを習得させると同時に、少人数による対面式授業において、様々な内容や課題、活動を通じて学生が出来る限り多くの技能を総合的に涵養し、アカデミック・イングリッシュの能力を強化する。

明確な目標設定と複合的評価体系

eラーニング授業 における習熟度に基づく絶対評価と対面授業における多様な目標設定に基づくルーブリック評価を導入し学生の成績評価を複合的に行う。

総合英語

対面式授業である総合英語には5つの種類があります。

1.総合英語(プロジェクト発信型 / Project-based English)

「総合英語(Project-based English)」は、受講生それぞれの興味関心事を出発点に、個人もしくはグループ単位で行うリサーチプロジェクトを中心とした授業です。授業では、自分で探した英文資料の読解や聞き取り調査などによるリサーチの成果を英語でプレゼンし、クラスメイトとお互いの内容や方向性について英語でディスカッションなどを行います。こうした活動を通じて、読む聞く話す書く全ての英語技能と学業に必要な研究力そして研究発信力を伸ばしていくことが授業の狙いです。この授業では、「正しい英語」を使うことに固執するよりも、下手でも完璧ではなくても主体的に積極的に英語を使用し授業活動に参加していくことが重要になります。学習効果を高めるために、他の授業などでより分かりやすい英語を書く話すことができるように訓練をすることももちろん必要です。

2. 総合英語(コンテント中心型 / Content-based English)

「総合英語(Content-based English)」は、各授業が設定する学術分野における様々なトピックについて英語で学ぶ授業です。授業では、英語での学術分野に関する講義の聴講をした上で講義内容を踏まえた英語でのディスカッションやプレゼンテーションなどを行います。こうした活動を通じて、情報整理のためのノートテイキングスキルなどを含んだ英語での講義への取り組み方、学術分野特有の語彙表現、論理構成などを学びます。学術分野の知見を広めることと、それを英語で理解し英語で議論することができる英語力を育成することが、授業の狙いです。学習効果を高めるために、授業に関連した学術分野に関する知識を英語・日本語にかかわらず学んでおくことが重要です。

3. 総合英語(リベラルアーツ&サイエンス / Liberal Arts & Sciences

「総合英語(Liberal Arts & Sciences)」は、各授業が取り上げる社会問題や言語文化、芸術、科学を学ぶ授業です。授業では、指定されたテキストや、英字新聞・雑誌記事、英語ニュース番組などを使って英語の文章の深い理解や、それらの内容に関連した様々なトピックに対するライティングやプレゼンテーション、ディスカッションなどを主に行います。こうした活動を通じて、読む聞く、そして話す書くといった英語技能だけでなく、異文化理解や異文化コミュニケーションの基礎となる力を育成するのが、授業の狙いです。学習効果を高めるために、授業外でも日常的に様々な国や地域の事象や情勢、最先端の科学ニュースなどに触れておくことが重要です。

4. 総合英語(パフォーマンスワークショップ / Performance Workshop)

「総合英語(Performance Workshop)」は、英語で話す書く技術、アウトプット能力を少人数クラスで徹底的に訓練する授業です。授業では、習熟度に応じた様々なアウトプット活動を行います。大学や職場などで遭遇する日常の事柄から社会問題・専門の学術分野の内容といった高度で複雑な話題を理解し発話できるようになること、また論理的かつ説得力のある文章を執筆できるようになるための基礎力をつけることが、授業の狙いです。学習効果を高めるために、他の授業など授業外でも積極的に英語のアウトプット能力を伸ばす機会を得ることが重要です。

5.総合英語(アカデミックスキルズ / Academic Skills)

「総合英語(Academic Skills)」は、大学での学びの基礎となるアカデミックスキルを英語を通して学ぶ授業です。効率的な情報収集スキル、情報の真偽・妥当性を判断するクリティカルシンキングスキル、重要な情報を素早く読み・聞き取ってまとめるスキル、論理的に情報を伝えるためのスキルなどのアカデミックスキルを、講義と演習を通して育成することが授業の狙いです。学習効果を高めるために、日本語・英語問わず、普段から授業で学んだスキルを他の授業などで実践していくことが重要です。

実践英語(e-learning)

皆さんは、全学共通教育「マルチリンガル科目」の枠組みで、「実践英語(e-learning 入門)」(1年次秋~冬学期)および「実践英語(e-learning応用)」(2年次春~夏学期)を履修します。」

いずれも皆さんが、それぞれのライフスタイルに合わせて時間・場所を選び、PCやモバイルからサーバー上の教材にアクセスして、自律的に学習を進めることができるeラーニング授業です。

このような学習環境のもとで、英語に触れる機会を無理なく増やすことができ、自律学習により皆さん一人一人が最大限の学習効果をあげられることがこの授業の特徴です。

また、マルチリンガル教育センター所属の担当教員がチームを作り、CLE、KOANメール・掲示板、email、オンラインのオリエンテーション、対面・オンラインのオフィスアワーなどを通して学習サポートを提供し、皆さんの学習上のつまずきや疑問に対応していきます。

「実践英語(e-learning入門)」(1年次秋~冬学期)

皆さんが日常的に遭遇するキャンパス内外での実生活場面などを題材とした基礎レベルのeラーニング授業です。「基礎レベル」といってもあなどれません。リスニング、文法・語法、リーディングの3要素を中心としたオンライン教材は皆さんにとってやりごたえのある内容となっています。

「実践英語(e-learning応用)」(2年次春~夏学期)

大学の講義、学生生活、文系・理系にわたるアカデミックな内容の英語を主な題材としたより高度なeラーニング授業です。リスニング、文法・語法、リーディングの3要素を中心にカバーしつつTOEFLITPをターゲットとしたオンライン教材を利用して、英語圏での英語の講義を受講できるレベルの英語力を目指す内容となっています。

お問い合わせ先

「実践英語(e-learning)」科目の受講者は、まずシラバス、CLEの「コンテンツ」ページの各種文書、そしてKOANからの通知を十分にご確認下さい。その上で、何かご不明な点がありましたら、実践英語サポートチーム(multi-english=_at_=office.osaka-u.ac.jp:=_at_=をあっとまーくに変換してください)までお問合せ下さい。