社会言語学の基本概念について考えることをこの授業の目的とする。とくに「リスクコミュニケーション」もしくは「対抗する言語」のいくつかの論文を読み、発表の形式を取りながらその内容について議論し、問題点を明らかにする。
社会言語学という学問分野がどのような現象を考察の対象とするのか、理論的にどのような概念が重要であるか、そして方法論としてどんな調査方法が有効かを学生が主体的に考え、それらの考察を自分自身の研究に活かすことができるようにする。
柿原他(編著)『対抗する言語』三元社名嶋他(編著)『リスクコミュニケーション』明石書店
!参考文献
木村健治・金崎春幸編『言語文化学への招待』大阪大学出版会植田晃次・山下仁編『「共生」の内実』三元社山下仁・渡辺学・高田博行編著『言語意識と社会』三元社ブリギッテ・シュリーベン=ランゲ『社会言語学の方法』三元社