!!大学院の授業 !!水曜3限・社会言語学の基礎概念 ! 授業の目的 社会言語学の基本概念について考えることをこの授業の目的とする。とくに「リスクコミュニケーション」もしくは「対抗する言語」のいくつかの論文を読み、発表の形式を取りながらその内容について議論し、問題点を明らかにする。 ! 学習目標 社会言語学という学問分野がどのような現象を考察の対象とするのか、理論的にどのような概念が重要であるか、そして方法論としてどんな調査方法が有効かを学生が主体的に考え、それらの考察を自分自身の研究に活かすことができるようにする。 ! 教科書 社会言語学XXIII !参考文献 『対抗する言語―日常生活に潜む言語の危うさを暴く』柿原他編著、三元社、2021年、 『リスクコミュニケーション』名嶋義直編著、三元社 、2021年 『ともに生きるために―ウェルフェア・リングイスティクスと生態学の視点からみることばの教育』 尾辻 恵美, 熊谷 由理, 佐藤 慎司編著、春風社、2021年 『イン/ポライトネス研究の新たな地平』大塚他編著、三元社、2023年 ! 授業内容 4月10日 第一回目の授業は、自己紹介をしてから、次回以降何をするか話した。 //4月17日 //未来共生で話したことがあることを話し、グループに分かれて話した。 //その結果、C班だけが以下のようなメモをしていた。 //言葉の背後に潜んでいるものは怖すぎる。何らかのカテゴリーに分類されたり悪いラベルを張られたらどんなに攻撃や侮辱されても自業自得と思われるかもしれない。(不倫者、殺人犯罪者の家族 //とかとか)いいラベルでも、そのカテゴリーの主流的なイメージや規範に合わないなら、また攻撃される。この攻撃の限界はどこまでなのか。誰か決めているものなのか。 //4月26日 陳凱歓    ウェルフェア・リングイスティクスとは(ハインリッヒ,パトリック) //パトリック・ハインリッヒとの交友関係を少しだけ話したのち、陳凱歓さんにまとめてもらったものを説明してもらい、それから、この論文が良い論文であるか、難しいか、関与性があるか //ということについて話して、それを発表した。結果はスプレッドシートにまとめてある。 //https://docs.google.com/spreadsheets/d/1vraOYL3osXNoQxyv2uExEdjsdhzf_fb_WOD0r9PYSPs/edit#gid=0 //尚、今後の順番は以下のとおり //5月10日 岸田月穂   生態学が語ることばの教育 ―ウェルフェアを実現するために―(宇都宮 裕章) //今日は、岸田さんが生態学の論文をまとめてくれた。 //シートは、新しいのにした。そちらに今日話したことが記されている。 //https://docs.google.com/spreadsheets/d/1XkGg61AEypiMVIcuFYCkpV5VAzJPgcNRyrwV8SqDSnc/edit?usp=sharing //5月17日 土屋 友衣子 公正な社会づくりをめざしたトランスランゲージング理論とその実践(熊谷 由理・佐藤 慎司) //今日は、土屋さんが熊谷さんと佐藤さんが書いたものをまとめてくれた。議論としては、この論文が良いかどうか、また //トランスランゲージングの可能性について話したが、それぞれのグループでいろいろな議論をすることができた。 //5月24日 ZHAO WENWEN 第二の言語イデオロギーの転回におけるメトロリンガルの強み(尾辻 恵美) //5月31日 穆 雨征   第二言語の使用・学習・教育とイデオロギー ―モノリンガルバイアス,母語話者主義,新自由主義―(義永 美央子) //6月7日  藤林 波映  日本語教育に関する言説とイデオロギーの考察 ―日本語教師養成における「言語教育観」教育に向けて―(嶋津 百代) //6月14日 YAN HUIRU ウェルフェア・リングイスティクスを志向する「多言語おしゃべり会International Café for You」の実践 ―言語生態学の視座から― (古市 由美子) //6月21日 丁 湘    地域の祭りで踊る教育実践 ―地域への越境を通した留学生のアイデンティティの変化に着目して―(島崎 薫) //6月28日 曹 昊    ことばの生態的アプローチと教育実践 ―大阪・エール学園における留学生による地域活動の分析―(松田 真希子・木村 多恵子) //7月5日  澁谷 純子  はじめに―動いている外国人受け入れ政策(牲川波都季) //7月12日 WANG ZIQI  職業としての日本語教師ー「奨学金返済ができないから夢をあきらめます」から考える(有田佳代子) //7月19日 JIN SIYUE   学習者の変化に対応しポストを守るための留学生日本語教育と〈やさしい日本語〉(庵功雄) //7月26日 敖 威    ポリティクスの研究で考慮すべきこと―複合的合理性・実態調査・有効性(寺沢拓敬)