ゲッティンゲンから南のフルダ方向へ鈍行電車で約20分ほど行ったところに、バートゾーデン・アレンドルフという町があります。この町は双子の町で、ヴェラ川を挟んで南がバートゾーデンという塩泉がある町で、北がアレンドルフの町です。上の写真はヴェラ川とアレンドルフの町です。 |
バートゾーデンへは行く時間がなかったので、アレンドルフだけ見に行きました。なぜならアレンドルフにはシューベルトの歌曲「菩提樹」のモデルになった木があると聞いたからです。上の写真はヴェラ川の橋からみた川沿いの民家の様子です。 |
シューベルトの菩提樹をなんとしても見てみたいと前々から思いつつ、今回やっとアレンドルフまで来ることができました。町の中はこんな感じで木組みの家がたくさんあります。 |
通りの両側とも木組みの家だらけ。まさに天然のテーマパークといった感じです。しかも観光地というわけではないので、人通りもまばら。この風景を独り占めできました。 |
アレンドルフの中心にある市庁舎前の広場です。右の建物が市庁舎です。これまた木組みの家ばかりで、昔ながらのドイツの広場の雰囲気を残しています。 |
木組みの作りのことをドイツ語では「ファッハヴェルク」(Fachwerk)と言います。「ファッハ」とは「区切られた部分」で、この場合、壁の区切りのことを指します。歩いていると町の出口の門に到着しました。 |
門から町の外へ出ました。「菩提樹」の詩の始まりに「市門の外の泉のところに一本の菩提樹の木が立っている」(Am Brunnen vor dem Tore, da steht ein Lindenbaum.)とありますが、これがその門のようです。 |
すると本当にすこし歩いたところに菩提樹の木と泉がありました。これがシューベルトの歌曲「菩提樹」のモデルの木のようです。 |
さらに近づいてみました。近くに貼ってあったプレートによると、「菩提樹」の作詞者であるヴィルヘルム・ミュラーがこの地に滞在し、ここの菩提樹の木から詩の着想を得たのだそうです。 |
菩提樹のすぐ横にある泉です。思っていたよりも質素ですね。しかし詩はイマジネーションの産物ですから。 |