Zhèng Zhènduó 鄭振鐸
(1898-1958)


鄭振鐸小伝:

 ペンネーム西諦、CT、郭源新。福建省長楽の人。1917年北京の鉄路管理学校に入学。1919年五四運動に参加、瞿秋白らと『新社会』旬刊を編集。1920年『人道』月刊を創刊。同年末王統照らと文学雑誌発行のために奔走し、その結果1921年「文学研究会」が結成される。同年上海の商務印書館編訳所に勤務。『文学旬刊』(後の『文学週報』)の編集を担当。沈雁冰らと「民衆戯劇社」を結成し、『戯劇』月刊を編集発行。1922年わが国でもっとも早い児童刊行物『児童世界』を創刊。1923年沈雁冰から『小説月報』の編集を受け継ぐ。この頃上海大学で講義を担当。1925年“五・三○”運動初期、葉聖陶らと『公理日報』を編集し、「街血洗去後」を書いた。この時期、『ロシア文学史略』『文学大綱』などを書き、外国文学の優秀作品を翻訳している。1927年大革命失敗後、ヨーロッパに渡る。この時期『小説月報』の編集を葉紹鈞に任せた。1931年燕京大学教授の職に就く。同時に清華大学でも授業を兼任。また『文学』月刊と『文学季刊』の編集長もつとめ、『挿図本中国文学史』を書いた。1934年上海曁南大学文学院長をつとめる。同時に生活書店のために「世界文庫」シリーズの編集をし、また『中国新文学大系』の編集にも参加している。抗戦時期は抗日救亡の地下活動に従事しつつ、『中国俗文学史』『中国版画史図録』などの本を書き著した。1945年には地下党の支持の下、『民主』週刊を創刊。1949年建国の後、中央文化部文物局長、中国科学院考古学研究所所長、文化部副部長、中緬友好協会会長、中国社会科学院文学研究所所長などの職を歴任。1958年10月18日、外国訪問に際し、飛行機事故により死亡。


作品集・単行本

『中国文学論集』上・下 開明書店 1934.3初版1947.5再版/毎部定価国幣7元8角
『鄭振鐸文集』第一巻 人民文学出版社 1959.10(第一版)85.2(第二次印刷)/3.45元
『鄭振鐸文集』第二巻 人民文学出版社 1963.3(第一版)85.2(第二次印刷)/2.60元
『蟄居散記』福建人民出版社 1982.12/0.37元
『鄭振鐸文集』第三巻 人民文学出版社 1983.9(第一版第一次印刷)/1.10元
『西諦書話』上・下 生活・読書・新知三聯書店 1983.10/上・下で2.40元
『鄭振鐸書簡』学林出版社 1984.2/1.05元
『鄭振鐸文集』第四巻 人民文学出版社 1985.6(第一版第一次印刷)/3.55元
『文学大綱』(彩図本)上・下 上海書店影印 1986.9/24.00元
『文人筆下的文人』林語堂・鄭振鐸等著 岳麓書社 鳳凰叢書 1987.11/3.60元
『鄭振鐸文集』第五巻 人民文学出版社 1988.5(第一版第一次印刷)/7.00元
『鄭振鐸文集』第六巻 人民文学出版社 1988.5(第一版第一次印刷)/4.95元
『鄭振鐸文集』第七巻 人民文学出版社 1988.6(第一版第一次印刷)/6.40元
『鄭振鐸日記』盧今・李華龍/編 山西教育出版社 1998.1/13.00元

 

参考書

『鄭振鐸年譜』陳福康編 書目文献出版社 1988.3/4.60元
『回憶鄭振鐸』陳福康編選 学林出版社 1988.9/4.45元


  


作成:青野繁治