Xiao Jun 蕭軍


小説家。本名を劉鴻霖。遼寧義県の人。若い頃は騎兵をしていたが、その後東北陸軍講武堂憲兵教練所で勉強する。九・一八事変の後、文学創作をはじめる。1932年に蕭紅と、共同自費出版で小説散文集《跋渉》を出す。1934年には蕭紅と青島で、「青島晨報」の副編集長をまかされる。すぐに上海へ行き、「海燕」、「作家」などの刊行物の編集をする。1935年、東北人民の抗日闘争を描いた長編小説《八月的郷村》を出版し、魯迅がその序文を書く。
1937年武漢で胡風らと「七月」という雑誌を共同編集する。同年末、山西省臨汾で民族革命大学の教授となる。1938年には延安で、その後西北で戦地での世話係をする。再び成都に赴き、「新民報」の副編集長を任される。1940年に二度目の延安で、魯迅研究会の主任幹事を任され、「文芸月刊」の編集長となる。1946年、佳木季に行き東北大学魯迅芸術文学の学院長に任ぜられる。翌年には哈尓濱で魯迅文化出版社の社長となり、「文化報」の総編集長になる。1949年には撫順の総工会資料室で働く。1951年に北京で北京市文物組研究員、戯曲研究所研究員を任され、《五月的砿山》、《過去的年代》などを書いた。作品での流暢な言葉ぶりと、描写の細かさには独特の風格がある。
 

『魯迅給蕭軍蕭紅信簡注釈録』 蕭軍著  黒流江人民出版社 1981  ハルピン  1.25元

 
 

『過去的年代』(上・下)    蕭軍著  作家出版社  1957 北京    3.5元

 
 
 
 

『八月的郷村』             人民文学出版社  1955  北京0.56元

 
 
 
 

『緑葉底故事』          創作書社   文化生活出版社  1936  上海0.3元



作成:橋本優一