XiaoHong 蕭紅
(1911-1942)


蕭紅小伝:

 女性小説家。1911年黒龍江省生まれ。1929年ハルピン東省特別区第一女子中学で学ぶ。1930年親の取り決めた結婚に反対して家を飛び出し、放浪生活に入る。北平女子師範大学付属中学で学んだこともある。1932年だまされてハルピンへ戻る。絶望の中「国際協報」社へ救援を求め、蕭軍の助けを得る。以後蕭軍と同居する。1933年、短編小説「王阿嫂之死」を書く。同年、散文小説集「跋渉」を自費出版し、「看風筝」、「旋風」等の短編小説を執筆する。1934年チンタオで「生死場」の創作に着手する。1935年、魯迅が中編小説「生死場」を「奴隷叢本」の三部に編集し、出版後当時の文壇にセンセーションを巻き起こした。1936年秋療養のため日本へ来る。翌年上海へ戻り、「手」、「牛車上」等の短編小説を執筆する。1937年漢口へ行く。翌年、李公朴の招待に答えて、山西の民族革命大学で教鞭を執る。まもなく蕭軍と別れ、武漢、重慶等の地を転々と流れる。同時に創作に励み、「回憶魯迅先生」及び「朦朧的期待」、「黄河」、「野風的呼喊」等の短編小説を完成させる。1940年病床で、長編小説「馬伯東」の第一部を書く。同年、香港で魯迅を記念して、「民族魂」を書き、更に長編小説「呼蘭河傳」を完成させる。1941年、短編小説「小城三月」を書く。1942年1月22日、香港で病死する。彼女の作品の生活の息吹は細やか、地方色が鮮明、心理描写はきめ細やか、文体は美しく、シンプルで奥床しい格調を持ち、芸術の影響が比較的強い。


作品集・単行本

馬伯楽 / 蕭紅著 -- 創作書社 , 1979.
生死場 / 蕭紅著 -- 新文藝出版社 , 1953.

邦訳


参考書

  

作成:篠原航平