オンライン現代中国作家辞典
Hú Wànchūn
胡万春
こ・まんしゅん
（1929- ）
胡万春小伝：
小説家。上海の人。1929年生まれ。上海鋼鉄廠党委員会宣伝部部長、廠工会副主席、『萌芽』編集委員、『中国青年報』『人民日報』特約記者などを歴任する。
出版した作品は24種。そのうち10種が短篇小説集で、『青春』（中国青年出版社1956）、『愛情的位置』（新文藝出版社1957）、『誰是奇跡的創造者』（上海文藝出版社1958）、『特殊性格的人』（人民文学出版社1959）、『紅光普照大地』（作家出版社1961）、『家庭問題』作家出版社上海編輯所1961）、『心声集』（上海文藝出版社1981）、『王剛傳』（河南人民出版社1981）、『広告人』（少年児童出版社1981）、『胡万春短篇小説集』（寧夏人民出版社1982）である。通俗読み物は２種。『骨肉』（通俗読物出版社1956）、『秘密文件』（南人との共作、通俗読物出版社1956）である。中篇小説には、『花落何処』（群衆出版社1983）、中篇小説集として『胡万春中篇小説集』（黒龍江人民出版社1983）がある。長篇小説は『蛙女』（上海文藝出版1983）。少年児童小説は２種、すなわち『苦海小舟』（新蕾出版社1985）、『過年』（少年児童出版社1963）である。散文集として『中国人的面孔』（寧夏人民出版社1983）、映画シナリオ２種、『鋼鉄世家』（上海文藝出版社1959）、『家庭問題』（傅超武との共作、上海文化出版社1964）、話劇台本２種、『激流勇進』（共著、上海文化出版社1964）、『一家人』（共著、上海文化出版社1964）。論文集２種、『我是怎様学習創作的』（上海文藝出版社1960、河南人民出版社1983）、『漫談自学小説創作』（春風文藝出版社1984）である。
胡万春は、工業題材の小説創作を主体として、工場の活発な生活と人と人の間の新しい関係を表現し、心が広く、労働的熱情にあふれ、主体としての責任感に富んだ新旧両労働者の形象を創り出した。彼の作品は、熱情に満ちているが、格調は粗削りである。
（『簡明中国当代文学辞典』河北人民出版社1988.2）
作品集・単行本
『心声集』短篇小説集 上海文藝出版社 1981.7／1.30元
『花落何処』中篇小説 群衆出版社 1983.2／0.26元
『蛙女』長篇小説 上海文藝出版社 1983.10／0.86元
邦訳
『新しい人間像』訳者不祥 北京外文出版社 1961.11／東方書店売価200円
作成：青野繁治