Hán Hán
韓 寒
かん・かん
(1982.9-  )


韓寒小伝:

  17歳の韓寒は、自分の本分に満足せず、人の注目を集める役柄を演ずるように運命づけられた。
上海松江第二中学高級クラス一年の生徒が、「杯中窺人」という一篇によって、全国新概念作文コンクール第一回大会で鼎の軽重を問うた。 彼がコンクールに参加した経緯は、幾分ドラマチックな色彩を帯びているようだ。 一杯の水と一つの紙の塊、三十分後、紙の塊はコップに沈み、文章が水面に浮かんだ。彼の天賦の才能は人々を感服させ、賛嘆させた。当然のごとく一位に輝いたのだ。
しかし程なく意外な知らせが伝わってきた。韓寒は期末試験で六科目に「赤点」をとって留年したというのだ。
いま、韓寒は「一人の秀才の留年が引き起こした話題」の中心となっている。
この韓寒とは何者なのであろうか。韓寒が友人たちにささげたこの新作長篇小説『三重門』のなかに、その影を見つけ出せるかも知れない。……

(『三重門』作家出版社 2000.5)

  『三重門』は2001年7月現在、32次印刷を出し、発行部数は80万部に達している。

作品集・単行本

『三重門』 作家出版社 2000.5/16.00元
『零下一度』 上海人民出版社 2000.8/12.00元
『毒』 中国青年出版社・二十一世紀出版社 2002.10/19.00元
『像少年啦飞驰 作家出版社 2002.1/16.00元
『通稿2003』 散文集 作家出版社 2003.9/9.00元
『長安乱』 長篇小説 中国青年出版社 2004.8/20.00元
『紙上的青春』 絵本 古吴轩出版社 2005.6/20.00元

     

参考書

『儿子韓寒』 韓仁均著 上海人民出版社 2000.12/13.50元

 

邦訳

『上海ビート』 平坂仁志/訳 サンマーク出版 2002.7.15/1800円(+税)

『三重門』の邦訳
作成:青野繁治