オンライン現代中国作家辞典

Fāngzhī
方之
ほうし
(1930-1979)


方之小伝:

 本名、韓建国。ペンネームとして弘管などを用いたこともある。江蘇省南京の人。1930年生まれ。南京市郊区燕子磯区、湯山区、棲霞区の団委員会書記を務めた。南京団市委員会宣伝部長、江蘇省文学藝術聯合会、南京市文学藝術聯合会専業作家である。作品は6種。中篇小説『浪花與石頭』(新文藝出版社1957)、小説集『在泉辺』(江蘇人民出版社1956)、『出山』(江蘇人民出版社1963)、『内奸』(江蘇人民出版社1979)、『方之作品選』(江蘇人民出版社1981)、通俗文芸作品『組長和女婿』(通俗読物出版社1954)がある。
 方之の創作は小説が主体であり、庶民の現実生活における運命を描くことに重点がある。作品中の人物は、リアルで複雑であり、喜劇的色彩を具えている。心理描写及び対話の描写が生き生きとしており、言語は簡潔でユーモアがある。

(『簡明中国当代文学辞典』河北人民出版社1988)


補足:「内奸」は全国優秀短篇小説奨受賞。1979年10月22日、肝臓癌のため死去。

作品集・単行本

『方之作品選』江蘇人民出版社 1981.7/1.20元



作成:青野繁治