オンライン現代中国作家辞典

Chén Shìxù
陳世旭
ちん・せいきょく
(1948- )


陳世旭自伝:

 私は1948年正月江西省南昌市に生まれた。1964年に初級中学を卒業し、下郷して農業に従事した。1972年に県委員会宣伝部に配属され、主にニュース報道の仕事に従事した。1977年県文化館に配属される。1981年省の文学藝術研究所に配属され、文学の専業創作に従事する。
 1979年から今日まで執筆活動を続けている。1982年に中国作家協会に加入、1985年に理事に選ばれた。

心の疎通

 生まれてから考えは変らない。人民性を貫くということだ。文学はできる限り多くの人に対して責任をもつべき事業だと考えている。リアリズムがもっとも堅実な道であることに変りはないと思う。作家は現実を直視しなければならない。文学を卓上の遊びと考えてはならない。形式上は平易、質朴、日常的であるようにつとめ、言葉の意味が伝わればそれでいいのだ。できる限り多くの人と心の疎通を図ること。できる限り深く哲学的思考をすすめ、できる限る高い人生の境地を描き出すこと。ユーモラスな感じを増やすように望んでいる。

(『中国当代作家百人傳』求実出版社1989)


作品集・単行本

『帯海風的螺殻』短篇小説集 上海文藝出版社 1983
『天鵞湖畔』短篇小説集 江西人民出版社 1984

代表作品

「小鎮上的将軍《短篇小説 『十月』1979.3
「驚涛《短篇小説 『人民文学』1984.3

邦訳

「小鎮の将軍《上野広生/訳 『現代中国短篇小説選』亜紀書房 1983.1

作成:青野繁治