中国小説データ

牛潤科「捉賊」


01[整理番号]XY970311
02[作品名]捉賊
03[作者名]牛潤科
04[原載]『延安文学』1996年第5期
05[頁]1(107)
06[ジャンル]短編小説
07[時代]現在と14年前
08[地点]ある農村
09[手法]リアリズム
10[視角]三人称
11[人物]楊老八(農民)、楊老八の妻、男の子(14歳)、王老黒(紅河機械工場保衛科科長、北京出身か?)
12[題材]とうもろこし泥棒、農民の生活向上、国営工場の給料遅配、養子
13[主題]困窮する国営工場労働者の姿を豊かになった農民と対比させて描く。
14[言語]標準語。方言(娃子)
15[描写]
16[構成]18段落。章立てなし。1―3:楊老八は畑でとうもろこしを盗もうとする男の子を捕まえるが、北京なまりの少年の口調には馴染みがあった。4―11:楊は、少年が王老黒の子供で、今年14歳になることを知って驚く。12―14:14年前、生活に困った楊は機械工場の食堂に食料を盗みに入り、王に捕まる。楊に同情した王が食べ物を分け与えたことから、兄弟同然のつき合いが始まる。王に子供がいないことを知り、楊は生まれたばかりの男の子を養子に差し出し、その後両家はつき合いを絶つ。15―18:王の家の生活が困窮していることを知った楊は、わが子である少年にとうもろこしを持ち帰らせ、自らも小型トラックに食糧を満載して王の家に向かう。
17[問題点]
18[作者]牛潤科。1957年生まれ。大学程度の「専科学校」で学ぶ。小説、散文数編を発表。現在、国営5409工場宣伝部勤務。
19[その他]
20[報告者]吾妻智子