野莽「防盗門」


01[整理番号] XY970309

02[作品名] 防盗門

03[作者名] 野莽

04[原載] 『十月』1996年第6期

05[ページ数] 4 (96 ― 99)

06[ジャンル] 短編小説

07 [時代背景] 改革開放下の85年以後 、出国・ 防盗門・ 都市で3K仕事する農村労働者・工事代・ 高層ビル・エレベータ・ 靴金額等描写を通して反映。

08 [地点] 経済発展がわりに良い大中都市にある。

09 [手法] リアリズム

10 [視角] 第三人称

11 [登場人物] 4人: 鄭先生と鄭太太は夫婦とも退職者・60歳・干支の猿。黒顔漢子と周土娃は、二人とも防盗門専売関係者。前者は経営者,後者は20歳余工事員。

12 [題材] 都市に住んでいる老夫婦が不安だから防盗門付けの物語り。

13 [主題] 老夫婦が防盗門付けた過程を通して、経済発展下の都市で住民生活の一側面を滑稽に反映している。

14 [言語] 標準語

15 [用語解釈]
* 瑜瑁状:完全に寝る。
* 云凋定:干支による年。
  * 葮莉:草本植物、養生用。
16 [構成] 章立てないの103段落。
  1-11:鄭老夫婦は住処の安全に随分心配し、その神経質過敏症が解消しようとするために、本命年で防盗門付けを決めた。
  12 -19: 鄭先生が翌日にある防盗門専売店で田舎からの業者と交渉して、防盗門付けが即日成立された。
  20 -31:田舎からの若い工事員周土娃が三輪車で、鄭先生を連れて防盗門を運ぶ。そして、防盗門の背負って18階の階段を登って現場に着いた。
  32-53:防盗門は早く付けられたのに、老夫婦は疑い持ってやはり几帳面だから、この田舎若者に不信を示しているうちに、この身に付けた玉石の猿を鄭太太が見つかった。
  54 - 71:鄭夫婦と周土娃の間に、守り札をめくって様々な話し合った後、工事の終わった周は帰る。
  72−103:周の落ちた守り札を拾った鄭太太は、自分のものになるように、鄭先生を説得させて、慌てているうちに合意の結果を迎える。

17[描写] 軽妙な風に立ち込めていた風格。老夫婦と周土娃の芸術的形象に対し、彼らの生活実態とか、防盗門付けをめぐる言語、心理活動、行動することとか、人間像の姿、性格、特徴とか、ある迷信みたいもの等を通して、比較に細かく描写し、できるだけ滑稽な風刺と結び付けるユーモアしようとした手法で、小説の人間関係と筋を成立させている。 * 小説にとって私のユーモアする手法論について わざとユーモア:作品の多いところで、ユーモアらしさを故意に表わす。 不適なユーモア:ユーモアな効果を求めるために、関連の描写を過ぎる。

18[問題点]
  *鄭夫婦が不安のわけに対し、曖昧な描写による不明といえよう。
  *周土娃は防盗門の背負って18階の階段登ることが不可能。
  *周土娃の守り札である玉石の猿を赤糸で見につけて、そのような守ることが信じられないほど。

19 [作者略歴]男、湖北竹露県人、武漢大学中文系卒。小説が多数発表、短編小説『匝瞬議詣』『鱗表尚弼』等を<小説月報>に載せた。今中国文学出版社に勤務。

20 [総論] 小説の構図も人物の形成も、すべて作られた物語り。はったりをかけるので芸術上の合理性を失った、中流レベルの以下になる。しかし、一定に小説技巧と文字表現力をもつ実力があるから、都市の人として老夫婦を田舎の若者と対比し、互いの人間関係を比較に生き生きと表現していた。構図立ての方は、小説の始めを結末とつながることが良い。この点で、小説が収納法という伝統的な手法を使う。

21[報告者]陳其範