02[作品名]海蝕崖
03[作者名]黄康俊
04[原載]『特区文学』1988年第4期
05[頁]89-95(7)
06[ジャンル]短編小説
07[時代]1940-80年ぐらいか?
08[地点]島 漁村
09[手法]意識の流れ
10[視角]一人称
11[人物]崩鼻三(男、特徴のある鼻をもつ唖者、一時魚群を嗅ぎ分けることが出来るとされ、
もてはやされていた)
我(男、語り手)
父(男、我の父親、支部書記を務めるがのち辞職)
二蝦(男、省都で働く、崩鼻三の自慢の息子)
大蝦(男、崩鼻三の息子)
阿彩(女)、
三歪嘴鯊(男、阿彩を崩鼻三に嫁がせる)
12[題材]漁 風習 障害者 不思議な力 政治の波 役職 父と息子
13[主題]一人の特殊な力を持つ人を通して、政治の波に翻弄され、それによって周囲の人々の態度も
変わってしまった姿を描く
14[言語]一部方言
15[描写]成語が多用されている
16[構成]章立てなし。89段落
(1)海蝕崖について
(2)-(7)崩鼻三の行動がわからないと感嘆する
(8)-(16)崩鼻三のあだ名の由来
(17)-(25)漁に出て崩鼻三に魚群を嗅ぎ分けることができることを知る
(26)-(33)a彩が崩鼻三のところへ嫁ぐ
(34)-(38)崩鼻三は解放後の漁業隊の中でも優遇され、家族も幸せに暮らす
(39)-(45)講演をするが皆に大笑いされてしまう
(46)-(54)気がふさいでしまい漁にも出なくなる
(55)-(71)いまままでの行為がでっちあげだとされ周囲から白い目で見られる
(72)-(76)息子と一緒に住みたいと思う
(77)-(88)息子から返事がくるが、崩鼻三の姿が見当らない
17[問題点]崩鼻三の登場の仕方から最後までなんとも言えない不思議な感じがした
18[作者略歴]黄康俊、男1956年生まれ、広東廉江県文連副主席。1980年文学活動始める。発表された
作品は短編小説、報告文学、散文、詩歌40万字にのぼる。現在中国作家協会魯迅文学院作家
研究生グループで学習中、この作品は作者の改訂を経て掲載された。
19[その他]
20[報告者]北原慶子