XX890104
01[整理番号]XX890104

02[作品名]東西

03[作者名]於徳才

04[原載]『鴨緑江』1988年第10期

05[頁]60-67(8)

06[ジャンル]短編小説

07[時代]現代(1980年代)

08[地点]川沿いのある街

09[手法]意識の流れ

10[視角]三人称(一人称の部分もあり)

11[人物]趙徳山(男、エビの養殖で儲けた成り金。過去に友人達に裏切られ人を信じれない。

     権力と金力の信奉者、年齢34、5歳)

    大蘭子(女、徳山の浮気相手)

    大宝子(徳山の子供)

    林矮子(男、過去に徳山を裏切った)

    何黒子(男)

    Shao県長(男、役人、公共事業のための資金調達で苦心している)

    馬主任(男、役人)

    黄副局長(男、治安局長)

    林士義(男、林矮子のおじ)

12[題材]不倫、大雨、裏切り、洪水、寄付、成り金、権力、公共事業

13[主題]金を通じて権力を手にいれた男の心の葛藤

14[言語]標準語(俗語的な言い回しが多い)

15[描写]形容詞の多用、反復表現の多用

16[構成]章立て無し、71段落

    (1)-(12)浮気相手の部屋で不愉快になり、家に帰ろうとする。

    (13)-(38)県長と口論。そして林矮子の裏切りを回想。

    (39)-(44)自宅で過去の堤防補強のことを回想。

    (45)-(64)川で県長を助け、橋をこわす。

    (65)-(71)橋の修理費をだし感謝される。

17[問題点]改革開放路線の矛盾=政治(県長)と経済(趙徳山)の対立が具体的に描かれている。

18[作者略歴]於徳才、男、満族、1950年遼東山区生まれ、1969年軍に入隊、幹事・参謀に任ぜら

    れる。1978年転職し鳳城県計委として働く。1981年丹東人民放送局の記者として配属。

    1980年から小説の創作を開始。『焦大輪子』で1985年〜1986年全国優秀短編小説賞を受賞。

19[その他]

20[報告者]川合孝治


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