02[作品名]美画
03[作者名]青雪
04[原載]『人民文学』1988年9期
05[頁]83〜88(6)
06[ジャンル]短編小説
07[時代]春、中唐より後
08[地点]帰郷中の船内、呉の画坊(回想、夢の場面にて)
09[手法]超現実主義的(古典の伝奇小説的要素が濃厚)
10[視角]三人称
11[人物]大徳(男、画家)
和尚師傅(大徳の画の師、大徳の才を高く評価する=画夢)
船家(男、年老いている、おんぼろ船の船頭)
画の中の美人(大徳の画が変化して出現、遊覧船で舞う歌伎と同一
人物らしい)
媚笑的歌伎(女、遊覧船で呉の歌を歌う)
師兄(男、大徳の兄弟子)
知事(師兄に画を描かせる)
大徳の両親(母は大徳を生む時に白象の夢を見る)
算命先生(大徳のことを占う)
少年(大徳の船に途中乗船、画家に反感)
老船頭(大徳の船の船頭に似ている)
大徳の弟子(男、元商人の息子15歳)
江南女(宮女選考の女性の一人、大徳の泥酔時に再会)
12[題材]画を描く、歌伎、夢、画家、呉の歌、画家の本分
13[主題]才能ある画家の苦悩(道徳的良心、弟子の才能への嫉妬心)。
14[言語]標準語
15[描写]彩り豊か、情景・動作に立体感が感じられる
16[構成]128段落
(1)-(16)大徳の帰郷、船内から見る風景に触発されて画を描く。
(17)-(28)画が変化し、美人現れる。歌伎の歌う呉の歌が聞こえる。
(29)-(43)夜の小村にて、修業時代の若き日の大徳を想う。
(44)-(76)大徳の画を描く目的と少年の考える画家像との差異。
(77)-(94)夢の中。画家としての名が知られるまで。
(95)-(119)現実と理想の画家像。
(120)-(128)夢から覚め道具を水の中に投げ捨てる。呉の歌がながれてくる。
17[問題点]なぜ呉の歌なのか(白居易の詩に曲をつけたもの)?
18[作者略歴]青雪、男、現在西北大学作家班で在学中
19[その他]旧白話小説(三言二拍)的な要素をもっている。南柯太守伝(唐代伝奇)
20[報告者]丸岡昌之