XX881206

青雪『美画』


01[整理番号]XX881206

02[作品名]美画

03[作者名]青雪

04[原載]『人民文学』1988年9期

05[頁]83〜88(6)

06[ジャンル]短編小説

07[時代]春、中唐より後

08[地点]帰郷中の船内、呉の画坊(回想、夢の場面にて)

09[手法]超現実主義的(古典の伝奇小説的要素が濃厚)

10[視角]三人称

11[人物]大徳(男、画家)

    和尚師傅(大徳の画の師、大徳の才を高く評価する=画夢)

    船家(男、年老いている、おんぼろ船の船頭)

    画の中の美人(大徳の画が変化して出現、遊覧船で舞う歌伎と同一

     人物らしい)

    媚笑的歌伎(女、遊覧船で呉の歌を歌う)

    師兄(男、大徳の兄弟子)

    知事(師兄に画を描かせる)

    大徳の両親(母は大徳を生む時に白象の夢を見る)

    算命先生(大徳のことを占う)

    少年(大徳の船に途中乗船、画家に反感)

    老船頭(大徳の船の船頭に似ている)

    大徳の弟子(男、元商人の息子15歳)

    江南女(宮女選考の女性の一人、大徳の泥酔時に再会)

12[題材]画を描く、歌伎、夢、画家、呉の歌、画家の本分

13[主題]才能ある画家の苦悩(道徳的良心、弟子の才能への嫉妬心)。

14[言語]標準語

15[描写]彩り豊か、情景・動作に立体感が感じられる

16[構成]128段落

    (1)-(16)大徳の帰郷、船内から見る風景に触発されて画を描く。

    (17)-(28)画が変化し、美人現れる。歌伎の歌う呉の歌が聞こえる。

    (29)-(43)夜の小村にて、修業時代の若き日の大徳を想う。

    (44)-(76)大徳の画を描く目的と少年の考える画家像との差異。

    (77)-(94)夢の中。画家としての名が知られるまで。

    (95)-(119)現実と理想の画家像。

    (120)-(128)夢から覚め道具を水の中に投げ捨てる。呉の歌がながれてくる。

17[問題点]なぜ呉の歌なのか(白居易の詩に曲をつけたもの)?

18[作者略歴]青雪、男、現在西北大学作家班で在学中

19[その他]旧白話小説(三言二拍)的な要素をもっている。南柯太守伝(唐代伝奇)

20[報告者]丸岡昌之


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