02[作品名]鶏肋
03[作者名]徐懋庸
04[原載]『当代』1981年1期
05[頁]49-56(8)
06[ジャンル]短編小説(歴史物)
07[時代]西暦220年
08[地点]斜谷界・許都
09[手法]リアリズム
10[視角]三人称
11[人物]曹操(男、65才、魏王155-220)、
夏侯惇(男、魏の老将軍)
楊修(男、34才、儒者)
曹丕(男、33才、曹操の次子、のち魏の文帝)
楊彪(男、80才近い、楊修の父、儒者)
12[題材]歴史、曹操の後継問題、楊修の事件
13[主題]楊修の事件を通して、曹操の死期せまる心境を描くことで、新たな
曹操像をつくりだす.
14[言語]標準語、駢麗文
15[描写]語り手の自問自答のような表現が、地の文に見られる.駢麗文の手
紙文.曹操の心情を中心に史実を展開.
16[構成]序文+3章立て.
(1)死期を感じる曹操の心境と部下の堕落ぶりを悲しむ.
(2)権力にこだわり民を顧みない楊修に対する曹操の怒りと裁き.
(3)曹操と曹丕のやりとりを通し、曹操の息子への心情と後継問題、
父子間の矛盾の解決等を描く.
17[問題点]歴史的史話と体制批判(毛沢東、共産党への批判)?
18[作者略歴]徐懋庸、男、原名は徐茂栄.現代の著名作家であり、翻訳家.1910年
浙江省虞県の下管西堂にうまれる.若い頃、小学校で教えていた.1926年
第一次革命戦争に参加.1933年「左翼作家連盟」に加入.1938年延安に行
き、同年8月中国共産党に加入.1977年南京にて病逝する.
19[その他]1957年反右派闘争で右派とされ、79年名誉回復.
20[報告者]河野桂子