02[作品名]典型事例
03[作者名]馬鋒
04[原載]『汾水』1981年第2期
05[頁]26〜33（8）
06[ジャンル]短編小説
07[時代]1980年冬
08[地点]龍頭鎮（山西省の架空の村）
09[手法]リアリズム
10[視角]三人称
11[人物]金長久（男、50数歳、県委員会書記）
老魏（男、事務室長）
陶清（男、龍頭会社の書記）
蒋双喜（男、50数歳、龍頭村横溝大隊支部書記）
トラック運転手（男、30歳位、横溝大隊に住んでいる）
拐叔（男、55歳過ぎ、横溝大隊員）
林秀（女、20歳位、横溝大隊の支部書記、レンガ作りの青年指導者）
その他（大宝、承柱叔、小謝、中年の農民）
12[題材]鉱工業（石炭）政策と現状、良心、役人気質、資源節約、横流し、ワイロ
13[主題]政策の模範的事例は必ずしも理にかなった現実的対応とは一致しない。
両者の間に位置する幹部の責任は大きい。
14[言語]標準語
15[描写]会話が多い。
16[構成]４章立て。
１．金長久が横溝大隊の炭坑採掘停止の報告を受け、原因追求のため現地へ向う。
２．蒋双喜の人柄、考えを知る。
３．蒋双喜の採炭縮小にともなう減収の補助案を知る。
４．蒋双喜の主張を認める決心をする。
17[問題点]説得力に欠ける。金長久の人格描写に疑問あり。作者の経済についての認識が
単純すぎる。（山西省の石炭は千年掘ってもなくならない、との報告もある）
18[作者略歴]馬鋒（本名、馬書銘）、男、73歳。山西省孝義県居義村の貧農の家に生まれる。
16歳のとき八路軍に参加、宣伝工作に従事、中国共産党に加入。1942年20歳で第一
作《第一次偵察》を発表。1945年に西戎との合作で、長編章回小説『呂梁英雄伝』
を書いた。他の主な作品に『我的第一個上級』、『村仇』、長編伝記小説『劉胡蘭
伝』および映画『我門村里的年軽人』などがある。現山西省文聯主席。
19[その他]なし
20[報告者]青木和恵（1995年6月19日報告）