02[作品名]半落青天外
03[作者名]于炳坤
04[原載]『文江』1981年2期
05[頁]17-25(9)
06[ジャンル] 短編小説
07[時代]1976年末〜77年冬
08[地点]迎江工事現場
09[手法]リアリズム
10[視角]三人称
11[人物]徐鳴(男、60少し、総指揮)
史旭(男、50代後半、副指揮)
趙海(男、?才、地区の責任者)
12[題材]工事現場、議論、整頓、化学繊維工場、裏取引、私腹を肥やす不正、
四人組、国家建設
13[主題]ある工場現場での整頓の様子を描くことによって、腐敗社会を告発
し、国家建設の理想を訴えている。
14[言語]標準語
15[描写]人物、状況について詳しく述べている。諺、比喩、四文字成句の引用あり。
16[構成]6章立て。
(1)工事現場のホットニュースである整頓とその責任者についての噂話。
(2)徐鳴の整頓の仕事ぶりと彼の悩みや助手の史旭の不可解さ。
(3)総指揮の徐鳴と地区責任者の趙海からの妨害や不正要求との対決ぶり。
(4)趙海の報復による妨害で、すえつけを待つばかりの設備の到着が遅れに遅れる。
(5)史旭の不正もばれ、彼の暗い過去が明らかになる。
(6)徐鳴の断固とした決意で、趙海の不正要求をやめさせ、無事に工場は
完成し稼働しだした。
17[問題点]腐敗がはびこった原因を暗に四人組のせいにしている。
18[作者略歴] 于炳坤、男、46才、江蘇省金壇県出身。現在『上海文学』雑誌社で編
集者をしている。1958年より作品を発表しだす。今まで「地球深処」「試点」
「蔵龍臥虎」「雲層里閃出星光」などの短編小説を発表している。
19[その他]視角の語り口がどことなくユーモラスである。
20[報告者]増田知津子