02〔作品名〕>走旱<場
03〔作者名〕陳朝[王路]
04〔原載〕『四川文学』1980年第12期
05〔頁〕24〜29（6)
06〔ジャンル〕短編小説 07〔時代〕1975年前後〜1980年初夏
08〔地点〕龍渓、毓青山、黄桷堊口（重慶市）、石牛渓
09〔手法〕意識の流れ（フラッシュバック）
10〔視角〕三人称
11〔人物〕蒲慶春（男、18〜24歳、孤児、貧農）
劉徳芬（女、16〜22歳位、蒲慶春の妻、農民）
二名の市場管理人員
老太婆(劉徳芬のおば)
12〔題材〕新婚夫婦 場鎮（農村）市場管理 皮靴 参軍
農村政策（自留地問題）＝資本主義の尻尾
13〔主題〕ある貧農の孤児が農村の政策の変化を経て幸福をつかむまでを描き、
新しい社会への希望を示す
14〔言語〕方言語彙が多い
15〔描写〕劉徳芬の容貌に関するものが多く、特に眼の美しさを強調
16〔構成〕章立てなし。62段落。
（1)蒲慶春、目覚める
（2)-(4)龍渓の説明
（5)-(7)劉徳芬、目覚める
（8)-(11) 六年前、蒲慶春が皮靴を手に入れる
（12)-(14)朝食までのひととき
（15)-(25)六年前、蒲慶春が劉徳芬と知り合う
（26)-(29)朝食
（30)-(31)六年前、皮靴が蒲慶春の生活を変える
（32)-(35)ふたり、家を出て石牛渓に着く
（36)-(41)五年前、蒲慶春が劉徳芬と再会する
（42)-(44)蒲慶春、幸福をつかむ
（45)-(62)ふたり、龍渓に着く 蒲慶春、皮靴を返す
17〔問題点〕著者のいう「野馬」の「野性」の意味する所がはっきりせず、
物語全体に厚みがない
18〔作者略歴〕陳朝>王路<、41歳、四川銅梁縣人。中等師範学校卒業。長い間、区、社
にて基層工作をする。現在、銅梁縣文化館文芸創作輔導幹部。1977年に文学創
作を開始、《金羊坡》、《落花生》等の小説、散文を発表。
19〔その他〕なし
20〔報告者〕小林知（1995年6月19日報告）