方南江 李quan「最後一个軍礼」


01[整理番号]XX810101

02[作品名]最后一个軍礼

03[作者名]方南江、李quan(艸/全)

04[原載]解放軍文芸1980年第11期

05[頁]3-10(8)

06[ジャンル]短編小説

07[時代]1978年3月

08[地点]山東省済南

09[手法]正面形象と反面形象の対照描写

10[視角]一人称描写

11[人物]我(年齢不明、現役の解放軍司令部参謀、75年入隊、まだ3年にも満たない)耿志(36歳位、7年近いキャリアをもつ老指導員、実直で献身的、私欲のない人間として描かれている。胃病を持つ身で、入退院の後、退役して、転職することになった。今回の復員搬送に、家族三人が同乗することになる。)魏成(年齢不明、今回の復員兵のひとり 解放軍退役の際の特権を利用するために軍に入ったと思われる人物。母親が郷里のある工場の指導幹部であり、親子共々その特権をフルに利用しようとする。)耿大嫂(耿志の妻)小真真(耿志と耿大嫂の娘、5歳)杜小満(今回の復員兵のひとり。硬派)その他(魏成・杜小満を含む16名の復員兵とトラックの運転手

12[題材]解放軍兵士(軍人物)・共産党員・人間の生き方・復員兵の特権

13[主題]文革終了後の時代を背景に、解放軍兵士としての任務から解放された16名の復員兵を郷里に搬送する任務を帯びた私が、輸送中に遭遇する人間の生きざまを描いている。特に、耿志と魏成の二人の人物を、対極的に配置させ、生き方の相違を浮き彫りにしている。

14[言語]普通話(一部農民言葉)

15[描写]半日に満たない時間の流れの中で、場面をおもに輸送トラックの中に設定して、人物の行動を客観描写する。/ひとりの幼児を通して、大人の性格描写・人物描写を行っている。/人物描写を際だたせるような自然描写を数カ所取り入れる。8頁右欄17行)

16[構成]章立なし。段落数84@16名の復員兵搬送の任についた私は、魏成のいやがらせに腹を立てるが、耿志が私の気持ちをなだめてくれる。A私と耿志の初めての出会い、彼について知ったこと、現在の彼の境遇など。B三月早朝の寒気の中、私・耿志一家3人・16名の復員兵を乗せたトラックが県城をめざして発車する。Cぬかるみに車輪をとられたトラックを引き出すため、わが身を顧みず、先頭に立って献身的に行動する耿志の姿。D魏成の入党をめぐっての耿志との確執。E苦難の末、県城に到着。用意された包子をめぐって、またトラブルが起きる。F今はもう解任したはずの耿志の前に魏成を含む16名の復員兵が整列し、彼の最後の軍礼を見守る。

17[問題点]共作ということ。主題が平坦過ぎ面白さに欠ける

18[作者略歴]方南江、男、37歳、済南部隊某部宣伝股長。李quan、男、25歳、済南部隊某部宣伝幹事。「山東文芸」「解放軍報」などに詩歌、散文を発表。「最后一个軍礼」は小説における処女作。新兵の出迎え、老兵の見送りの仕事を行って来たので、その印象が深く済南部隊軍事題材短編小説創作学習班に参加した折りこの短編を書いた。

19[その他]

20[報告者]笹川恵美子