01[整理番號]XX800106
02[作品名]錢包
03[作者名]高曉聲
04[原載]延河1980.5
05[ペ―ジ]48-54(7)
06[ジャンル]短編小説
07[時代]40年代のある春
08[地點]江南黄家村
09[手法]傳説風
10[視角]三人稱
11[人物]黄順泉(主人公、40代のおとなしい農民)陳龍生(警察局長、ある「抗日武裝」の司令官)榮福(年取った農民)
12[題材]農村
13[主題]権力者の失った鞄を見つけた農民の悲劇
14[言語]普通話
15[描寫]傳説風な敍事言語を用い、心理描寫と物語りの発展と織り成してストーリーを展開させる
16[構成]
  1)陳龍生の部隊は農民自衞隊に打ち破れられ、逃走中陳司令の鞄が河に落ちいてしまい、その中300「銀元」が入っているという。そのニュ―スは榮福お爺さんにより、忽ち村に廣く傳えられ、皆默ってて河に鞄を探しに降りた。
  2)黄順泉は運がよく鞄を見つけた。内緒してすくいあげ、麥の苗が密生してあるところに隱したが、結局ばれてしまった。皆の非難を浴びながら、相當苦痛な心理状態に落ちた。
  3)黄順泉はそれから思いかけない事態に卷き込まれた。鞄を望みしてるえたいの知れない連中が村に出沒して、靜かな村は恐怖がたちこまれたので、黄順泉がその恐怖感から拔け出すのため、鞄を陳司令官に返したが、51元足りなかったといわれて51箇「屁股板」が毆られた。黄順泉は氣違いになってしまった。
17[問題點]主題の表現はやや不明了と感じる。
18[作者略歴]1928年生まれ、江蘇武進籍。1947年常州劍明中學卒業、翌年上海法學院經濟部入學。處女作「收田財」1950年発表。その後、蘇南文聯で就職。文革後江蘇省作協分會の副主席のポストにつく。1979年発表した「李順大造屋」と1980年の「陳奐生上城」で連續2年全國優秀短編小説賞をとり、一躍有名になった。
19[その他]:相當興味をひかれた小説で、その小説に連想させられたのは、莫言の「紅高梁」シリ―ズと格非の「迷舟」。敍事言語の特徴はそれぞれ違うが、傳説のような物語をかりて主題を曖昧に讀者に傳える手法は共通であると考えられる。
20[報告者]金海曙