01 | 整理番号 |
XX990307
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02 | 作品名 | 没這回事
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03 | 作者名 | 王躍文
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04 | 原載 | 『湖南文学』1999年第1期
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05 | 頁 |
83-96(14)
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06 | ジャンル | 中編小説
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07 | 時間 | 現代(80年代或いは90年代)
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08 | 場所 | 某都市・明月公園の来鶴亭、町の中心から離れた史家の住居
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09 | 手法 | リアリズム
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10 | 視角 | 三人称(全知)
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11 | 人物 | 史濟(史家の家長、元医師で且つ高名な書家、妻と死別して5年後郭純林と再婚),郭純林(元京劇団の二胡奏者),史維(史濟の長男、中学校の歴史教師),史綱(史濟の次男、医師),史儀(史濟の末娘、看護婦),秋明(史維の妻),懐玉(史綱の妻),亦可(史維の娘、貿易公司勤務),明明(史綱の息子、小学生),趙書泰(史儀の恋人),小珍(史家の家政婦),陳老・劉老(公園に集う老人たち),郭純林の娘(結婚後渡米),図書館管理員,鍵師,史彬公(史家の祖先、建文帝の近臣?),建文帝,朱棣=永楽帝,程濟,楊応能,葉希賢,張三宝,鄭和,史思明,安禄山,秦檜
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12 | 題材 |
大家族,老人,京劇,医者,書道,気功,晩年婚,親子関係,威厳,畏敬の念,男性社会,都市計画,先祖崇拝,家宝,家長制,家系図,歴史,明代,世代交代,氏族に対する誇り,帰属意識とアイデンティティー,秘密,恋愛,裏切り,病,死,《明史》,《明実録》,《明史紀事本末》,《明通鑑》,《明成祖実録》,《現代漢語詞典》,《康煕字典》,《二泉映月》,《空城計》,《斬黄袍》,《喜洋洋》
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13 | 主題 |
世代交代の時期を迎えたある一家族の肖像。家長の再婚、死、家宝の継承などを通して浮き彫りになる、世代間の認識の違い。
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14 | 言語 |
標準語。一部文語あり。
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15 | 描写 |
会話部分に引用符号なし。情景描写あり(家屋内)。
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16 | 構成 |
全253段落。1-92段落・93-129段落・130-253段落の三つのブロックからなる。 (1)1-26段落;いつものように明月公園の来鶴亭に集まる老人たち。 27-56段落;史濟の日常。昼食・昼寝後、気の向くままに筆を走らせる。金曜の夕食後は二人の孫の書道を指導。57-68段落;史濟が史維に、郭純林との再婚の意思を打ち明け、史維は史濟に史儀の恋人のことを話す。69-92段落;史濟の再婚についての家族会議。祖父の死後を不安に思う亦可。最終的にはみな再婚に賛成。 (2)93-99段落;この年の晩秋正式に再婚。その十数日後に史濟は病に倒れるが徐々に回復。郭純林との幸せな日常。100-114段落;史濟は史維を呼び出して、史家の歴史を諭し、代々伝わる銅製の小箱を手渡す。115-122段落;自らの先祖に纏わる謎を解明すべく歴史書や家系図をあさる史維。123-129段落;史濟は史維に家長の座を譲る。 (3)130-132段落;二年・三年と取りつかれたように調べつづける史維。133-141段落;箱の中身への興味を捨てきれない史維を見ていた史濟は、彼に箱と家長の座を譲ることを撤回、改めて史綱に譲る。142-150段落;家長の役目を順調に務める史綱。151-168段落;小箱の事が懐玉に知れてしまう。彼女の計算で、箱の中身はおおよそ空であるとの結果が。史綱も徐々に興味を失う。169-179段落;再び重い病に伏せる史濟。病状を見て取った史綱が鍵の話題を持ち出したところ、史濟は怒り、今度は箱を史儀へ託す。180-205段落;史儀は箱の重圧に耐え兼ね趙書泰に相談。父の意に背くと知りながら、趙の提案に従い箱を開封。空の箱を売り、家族の目を欺くために贋物を作らせる。206-215段落;史濟死去。臨終の前に箱を史儀から取り戻す。216-237段落;史濟の死後も依然箱に執着を示す史維。史維は亦可の提案により、郭純林の今後について話を持ちかけようとするが、壁に掛けられた、史濟の郭純林に対する愛情溢れる筆跡を目にして思い直す。238-242段落;郭純林の簪に興味を示す亦可。243-250段落;体に不調をきたす郭純林。レントゲンで影が映り、悪性の腫瘍かと思いきや、実は首からさげた簪(箱の鍵)の影であった。251-253段落;郭純林は史濟から預かっていた箱を開けてみようとするがどうしても開かず、もとから空かないものだったのだと一人納得する。この後も郭純林は史家で穏やかに過ごす。
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17 | 問題点 |
タイトルの表すところの意味は?(→訳例:「その程度のものだ」)
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18 | 作者略歴 |
1962年10月生まれ。湖南省 浦出身。1989年に文学創作を開始し、中・短編小説を若干発表している。小説《秋風庭院》が本誌にて受賞。
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19 | その他 |
《現代漢語詞典》と《康熙字典》に関する89ページの記述は不正確。(《現代漢語詞典》には の字があり、《康熙字典》の説明は本文の記述と異なる。)
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20 | 報告者 |
岩本陽子
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