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[整理番号]XY98081302
[作品名]鴛鴦渓03
[作者名]髮昌年04[原載]『天津日報』1998年5月14日
05[頁]1(108)
06[ジャンル]短編小説
07[時間]80年代前半〜90年代
08[場所]三峡の鴛鴦渓
09[手法]リアリズム
10[視角]三人称
11[人物]
艘昂、白先生(鴛鴦小学校の教員、艘昂の弟の先生)、村の男たち、艘昂の女ともだち12[題材]川、風習、民間歌曲(山歌)、男女、若さ、尊敬、はじらい、中年、無感動
13[
主題]便利な時代になって失われた男のロマン。二度と味わえない想い出の中のフィーリング。14[
言語]標準語。一部方言あり(ex.後生)15[
描写]テンポのある文体で、全体は起承転結と簡潔にまとめられいる。16[
構成]全9段落。1:鴛鴦渓では、男性が女性を背負って川を渡してあげるという風習がある。2:年頃の娘の背負い方。3:既婚の女性の背負い方。4:川辺の風習は村人の楽しみである(背負うのも背負われるのも、そしてそれを見物するのも)。5:白先生を背負う勇気がない男たち、艘昂に背負わせようとする。百合の花のような白先生。6:艘昂、白先生を背負うことを決心。手足を洗い、ズボンを脱がず(いつもはズボンを脱いで背負う)、桐の葉ごしに彼女の手をにぎり、背負った。雲のように軽い白先生。7:艘昂、白先生を背負ってのぼせ、ぐらつき、岸辺の男たちに「しっかりしろ」と怒鳴られ、ふんばった。8:長い年月が過ぎ、鴛鴦渓には橋がかけられ、女たちは自分で橋を渡るようになり、男たちの夢はしだいに遥か遠くへと遠のいてしまった。9:車をもつようになった艘昂、都合のいい娘と遊び、鴛鴦河で昔のように戯れたが、かつての気持ちは味わえなかった。17[問題点]とくになし
18[作家略歴]
髮昌年、男、43才、西南師範学院中文科卒業。重慶市巫山県教師進修学校の高級教師。中・短編小説や散文を多く発表している。重慶市作家協会会員。19[その他]とくになし
20[報告者]上原かおり