01[整理番号]xx000901

02[作品名]准备好了吗

03[作者名]戴来

04[原載]『収穫』2000年第3

05[]4-9(総6頁)

06[ジャンル]短編小説

07[時間]現代

08[場所]ある町

09[手法]リアリズム(若干モダニズム)

10[視角]三人称

11[人物]万树生(息子の生き方に悩む父親) 卫红(万树生の娘) 万双康(のち、万一と勝手に改名、万树生の息子、親の悩みのタネでもある)老伴儿(万树生の妻) 野次馬、二人目の娘、大哥大嫂老邻居大哥の二人の息子

12[題材]信条、子供の産み分け方、文化大革命、歯が痛い、自己虐待、輸血、自殺、コンプレクス、ポケットベル、迷信、綽名、パフォーマンス、コンドーム、スウェーデン人、南アフリカ人、狂人、かまって欲しい病

13[主題]父と息子との世代間のギャップをめぐる物語。

14[言語]標準語

15[描写]自然描写はなし。括弧を括らない会話文がある。時間軸と視点の変化に、パラグラフ間の空白で表す。

16[構成]53段落、細かいエピソードには無駄がない。

(1-10)万樹生は真面目な性格で、今まで平凡な人生を送ってきた。親父と対照的に、息子は現代派の芸術家として自負している。彼の芸術活動は万樹生の悩みのタネであった。(11-13)近頃、勝手に万一と改名した息子の芸術パフォーマンスを、老万夫婦は意図的に事件を起こして、阻止しょうとした。(14-19)大きくなった息子に対して、年の取った老夫婦は言うことを聞かせようとして、老万はビルの六階の屋上に立った。(20-25)息子の精神的要求を満たす為の行為は老万にとって精神面と身体的の二重の苦しみであった。(26-33)何も知らない息子に、老夫婦による計画的な自殺劇が待っていた。(34-42)自分の言うことを聞いてくれると思っていた老万は誤算した。万一も父親と同じように屋上にたったが、最終的に老万が勝利を勝ち取った。(43-45)野次馬たちには、万家に何が起ったのが理解できなかった。ただ万一はいつも不可解なことをする芸術家であることを知っていた。クライマックスを見逃すまいと、ご飯の時間になっても帰らずに、事態を見守った。(46-53)目的を達成した万树生がほっとした所で、警察が駆けつけた。これに対し、息子は自殺ではなく、芸術表現であると説明した。

17[問題点] 特になし

18[作者略歴] ] 戴来、女。1972年蘇州生まれ。1983年に詩歌の創作を始める。1996年に小説を発表。現在はフリーライター。(作家協会には属していない。)

19[その他]4ページに挿絵がある。本刊責任編集者冯敏。作品のおわりに冯敏の評論文がある。

20[報告者]上村香織