Guǎngyìshénhuà
広義神話
原始神話及び後世から現代にいたる想像と幻想の神話思想方式を用いて創造した、奇想天外な物語、伝説、童話等を指す。広義神話は決して狭義神話の対立概念ではない。範囲についていえば、広義神話の中に狭義神話が含まれ、同時にまた大きく神話の領域を開拓した。広げられた部分と狭義神話は相対的であり、新神話や後世神話と称されることも多い。時には広義神話も専ら後世神話、新神話を指すのに用いられる。
我が国では、神話研究のパイオニアの神話の認識にはすでに広・狭の区別はあった。茅盾は神話は原始人の思想の反映であると主張し、狭義神話を持ち出していう;対して魯迅は、中国人はずっと原始思想を脱せず、それ故後世に新生神話が生じ、これが広義神話の観点であると主張する。神話研究の専門家袁珂1983年に発表した「狭義の神話から広義の神話へ」の一文において、広義神話の概念を明確に定義し、同時に境界を作り広義神話は九つの部分を含むと指摘した。それは;神話;伝説;神話化した歴史と歴史化した神話;怪異;童話的意義を持った民間の伝説;経典から生じた神話の人物と神話の物語;祭日、酒芸、宝物、風俗習慣と地方の風物等の神話伝説;少数民族の神話伝説である。国外の学者も
広義神話、狭義神話の区分を持っている。例えばソ連の学者はこう指摘する:中国の神話は中国の古典神話(即ち狭義神話)、道家神話、仏教神話と近世神話の4つの神話体系が構成する集合体であり、これが一種の広義神話の観点である。広義神話の概念を提起し、神話に対する資料の収集、整理および神話の科学的研究は確かに現実的意義はあろう。しかし異なる観点を持つものもあり、広義神話の命題は具体的な活動の混乱を引き起こしかねないし、神話の理論的研究の科学化の妨げになるとみなしている。
(『文芸学新概念辞典』文化藝術出版社 1990.4)
作成:植西実早樹