女性文学

Nǚxìngwénxué

女性文学


  ”婦人文学”とも言う。広義に言って、およそ女性作家が創り出す作品は、すべて女性文学と呼ぶことができる。女性文学は、婚姻・恋愛・家庭を描いた作品が多くをなし、それは概ね2種類の類型 に分類することができる。一つは、女性自身の運命を反映した作品、すなわち女性の文学上での自己表現である。もう一つは、女性の現実生活に対する体験及び見解の作品である。女性文学は女性の自身自身の世界に外在する芸術に対する把握である。女性文学の中で作者たちは細かくて綿密な心理描写でもって人を引きつける真心のこもった感情を述べ表し、女性特有の感覚や情緒、そして論理的道徳観念を言い表している。つまり作品の中には濃厚な人間らしさの魅力が満ち溢れている。これらはすべて女性文学にそれ特有の艶やかさと情趣をかもし出している。女性文学におけるこれらの特徴は一種の国際性を具えた文学現象である。世界文学の歴史と現実から見て、女性文学の毎回の繁栄は例外なく女性解放運動の産物である。中国新時期文学において、何とかもとからある観念の重荷から抜け出し、自信、自立、自尊、自強に向かって進み、女性文学創 作の基本テーマを構成した。                                                                                                                                                                                                                                                                       

(『文艺新概念词典』文化文艺出版社 1990年 4月)


作成:天川佳子