現在、進行中の研究は、『金髪女の研究』です。さまざまメディアの中の金髪女の表象を分析し、それがどのような文化的・歴史的意味を持っていたのかを、欧米と日本の比較も取り入れつつ、考察しようというものです。

下記の研究は、『マンガは欲望する』という本となって、2006年に筑摩書房から刊行されました。

Currently, writing a book with a tentative title of Manga no posuto modan (Comics as a Postmodern Form of Art), analysis of Japanese comics using poststructuralist theories. The table of contents is as follows:


目次

はじめに
序論 マンガの歴史について

第一部 マンガにおける「主体」、「近代」、「ヒューマニズム」
第一章 現代マンガにおける「近代」の成立―吹き出しと「内面」という制度
第二章 コミックスにおける語りの装置と人称
第三章 パロディーとパスティーシュ―作者から読者へ

第二部 マンガと文学のあやしい関係
第四章 「マンガばっかり読んでエライじゃないか」―マンガとキャノニシティ
第五章 「あまりにもマンガ的」―コミックスとリアリズム
第六章 生成するテキストとしての『デビルマン』

第三部 マンガとジェンダー
第七章 リボン・ファンタジーについて―『はいからさんが通る』、『ガラスの仮面』
第八章 やおいマンガ考
第九章 ロリータ・コンプレックスの系譜学――ナボコフから『くりーむレモン』まで

結び