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音節

5.音節(シラブル)の切り方

	 フランス語の綴字を正確に読むためには綴字上の音節の切り方を知っている必要がある.またタイプライターなどで行がえする場合も正しい音節の切れ目で行送りしなければならない.

A.綴字上の音節(発音上の音節とは少し異なる)は以下の規則に従って切れる.
(1)音節には必ず1つの母音字(単母音または複母音字)が含まれる(子音だけでは音節を構成できない).
(2)母音字にはさまれた1つの子音字は後の母音字と音節を構成する(母音字/子音字+母音字):

	 a-mi,ai-me-rai

(3)2つの子音字が母音字にはさまれるときは原則としてその間で切る(同じ子音が2つのときは必ず間で切る)(母音字+子音字/子音字+母音字):

	 res-ter,in-tel-li-gent

(4)(前項の例外)ただし

	1)複子音字 ch,gn,ph,rh,th は1字として扱いその間では切らない:
	 pe-che,mon-ta-gne
	2)子音字+l,r は結合が密で間で切れない(ただしその子音字が l,r,n のときは原則通り間で切る):
	 ta-ble,fe-ne-tre(ser-rer,per-le)

(5)(3つの子音字が続くときは,最後の子音字の前で切る(ただし,子音字+l,r は前項通り):

	 abs-te-nir(ar-bre)

(6)母音字で終る音節を開音節(例 a-mi),子音字で終る音節を閉音節(例 res-pec-ter)という.
B.綴字 e の読み方は以下の規則に従う.
(1)綴字上の音節が e で終るとき(すなわち開音節では)[無音,または □].

	1)1音節語のとき,または語頭の音節のとき[□]:
	 le[l□ ル],me-nu[m□ny ムニュ],se-cret[s□kr□ スクレ]
	2)2音節以上の語の語末のとき[無音]:
	 table[tabl タブル]
	3)前に発音される子音が1つあるとき[無音]:
	 seulement[s▲oe▼lm□ スルマ□]
	4)前に発音される子音が2つ続いているとき[□]:
	 appartenir[apart□ni□r アパルトニール]
	[□]は原則として脱落するが,脱落させたため発音上3つの子音が連続することになるときは脱落しない.これを「3子音の法則」という.これは一息で発音する語群についても同じ:
	la fenetre[lafn□□tr]→une fenetre[ynf□n□□tr]

(2)eを含むその綴字上の音節が子音字で終るとき(すなわち閉音節では)[e,または □]

	1)その子音字が発音されるとき[□]:
	sec[s□k セック],terre[t□□r テール]
	2)その子音字が発音されないとき[e または □]
	nez[ne ネ],cesser[sese セッセ],complet[k□pl□ コ□プレ]

三省堂 『クラウン仏和辞典』

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