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著書・翻訳書
演劇関係の著書ニュース
2011年7月 チェーホフ『さくらんぼ畑』が出版されました。 東日本大震災の後、迷った末、衝撃の決断で、新題名に 変えました。おそらく、皆さん首をかしげることでしょう。 『桜の園』という美しい題名をなぜ変えたのか、と。でも、 「さくらんぼの木」が真実なのです。ぜひ、お手にとって 読んでみてください。 表紙と裏表紙です。
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2009年7月7日スタニスラフスキーの『俳優の仕事』第三部(俳優の役に対する仕事) が出版されました(安達紀子、岩田貴、堀江新二共訳)。 第一部、第二部と合わせて、これで初めてスタニスラフスキー・システムの全貌が 日本で初めて完訳されました。10年以上かけた仕事がこれで一段落です。
この3巻本が、2010年に日本翻訳出版文化賞を受賞しました!! これは、すぐれた翻訳を出した出版社に与えられる賞です。
授賞式。僕の左手が院の同級生浦雅春さん、右手に後輩の安達紀子さん、 さらにその右に、やはり院で1年違いの岩田貴さん(みな後列)。 この4人のチームワークがあってこそ、完成したのです。
『俳優の仕事』第三部
俳優の堺雅人さん → が「スタニスラフスキーは、僕ら俳優にとってのバイブルです」と言っています、 嬉しいですね、なにしろ、僕は彼のファンなので…。
2008年6月と10月にスタニスラフスキーの『俳優の仕事ー俳優教育システム』第一部、第二部が出版されました(安達紀子氏、岩田貴氏、浦雅春氏との共訳です。これまで、この第一部と第二部は英語からの翻訳(山田肇訳)とドイツ語からの訳(千田是也訳)しかなったので、本邦初のロシア語からの完訳です! 今年の5月にこの第三部『俳優の仕事ー役に対する仕事』が出ると、 いわゆるスタニスラフスキー・システムというものの全貌が明らかになります。 特に晩年のこの第三部は、日本でも初の翻訳なので、こうご期待です。
『俳優の仕事』第一部 『俳優の仕事』第二部
「ペテルブルグ舞台芸術の魅力―演劇とバレエ案内」
と題したブックレットが2008年2月に東洋書店から出ました。 大学院博士後期の篠崎直也君、去年卒業のゼミ生小野田みどりさんとの共著 です。以下のブックレットの第二弾という感じですね。
「ロシア演劇の魅力--ワンダーランド・ロシアは演劇の国」
と題したブックレットが2002年10月半ばに発売されました。
僕がロシア演劇の伝統と現在について全般的なことを書き、
若い人向けに外大の院生時代にロシアへ留学していた松川直子さん(ロシア演劇研究)も書いてくれています。
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『演劇のダイナミズム--ロシア史のなかのチェーホフ』が出版されました。2004年
チェーホフ没百年記念出版「旅、ダイナミズム、越境」第2巻
チェーホフ作『かもめ』が拙訳にて出版されました。 2002年11月(2008年4月第2版)
青年コースチャの自殺はピストルだったのか猟銃だったのか?
「かもめ」と「カモメ」は何が違う?
チェーホフ作品の「謎」を翻訳のレベルで再考しつつ、改めてその深みを知った感じがします。
して、いつものように「声で聞いて分かる日本語訳」を心がけました。
チェーホフの名作を、ぜひ僕の翻訳で読んでみてください。 そ 今回のユーゴザーパド劇場の『かもめ』も、僕のこの翻訳を基に同時通訳が入ります。
詳しくはロシア文学を読もう」を参照。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
以前のお知らせ
2002年2月「湯浅芳子賞」を受賞いたしました。
これは、毎年「優秀な外国劇の上演、翻訳、脚色」などに与えられる賞で、ロシア文学者湯浅芳子さんの残された基金をもとに、文化庁の芸術文化課が出しているものです。
これまでロシア語関係以外の方が受賞されていて、僕がロシア語関係者では最初の受賞者になりました。
受賞対象は、ゴーゴリの「結婚」(群像社)とチェーホフの短編から「人物たち」(シアターX)の翻訳、およびその日本公演における文芸協力に対してです。
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