言語文化研究科 大学院高度副プログラム
応用自然言語処理理論と技術
- プログラム実施組織
- 言語文化研究科 言語文化専攻
- 修了要件単位数
- 8 単位以上
- 受講対象者
- 修士 ・ 博士
- 標準履修期間
- 1 年
- 対象者制限の有無
- 無
- プログラム概要及び教育目標
- 情報メディアとしてのパーソナルコンピュータ、インターネットの普及により、文書・資料の電子化が急速に進み、電子テキストの量は爆発的に増大しています。これにともない、膨大な自然言語データの中から有益な情報を効率的に抽出するための情報マイニング技術の開発が学界のみならず産業界においても求められています。大規模な自然言語データを分析・活用するためには、従来の言語学、文献学の理論・方法論に加え、情報工学、統計数理学、行動科学など関連領域の知見を統合した学際的なアプローチが必要となります。
そこで、本プログラムでは、自然言語処理とコーパス言語学研究を二本の柱として、それぞれの基礎理論と応用実践の方法論を有機的に組み合わせて教授します。自然言語処理では、情報工学の基礎理論から、形式言語理論や形式論理に基づいた統語処理・意味処理・談話処理について学びます。さらに、自然言語処理モデルを計算機に実装するためのプログラミングや、言語処理ツールを駆使する技法を習得します。コーパス言語学研究では、コーパスデザインに関する理論や、TEI (Text Encoding Initiative:言語データ電子化のため国際共通規格)、言語データ解析のための統計数理モデルに関する講義を行うとともに、実践的なコーパス分析の演習を行います。
当プログラムが提供するコースワークを通して、受講生は、膨大な自然言語データの中から自分や社会のニーズに合致した情報の鉱脈を掘り当て活用する高度な情報マイニング能力を修得できるでしょう。
- 受講資格・条件
- 無し
- 出願・履修上の注意
- 本プログラムの修了には、あらかじめ言語文化研究科大学院係にて出願・履修の申請を行う必要がありますので注意してください。
申請様式のダウンロード → 履修申請書.DOC(0)
:自然言語処理A・Bから2単位以上及びコーパス言語学研究A・Bから2単位以上を取得すること。専攻の修了に必要な単位との重複は認めますが、専攻修了単位以外に最低4単位は、当該高度副プログラムの単位として修得する必要があります。
- 問い合わせ先
- 言語文化研究科大学院係(豊中キャンパス)
TEL 06(6850)5856
メールアドレス in@lang.osaka-u.ac.jp
- 特記事項
- プログラムに該当する授業の内容は、KOANのシラバスと各授業の第1回目の授業にガイダンスがありますので、それを参考にしてください。
なお、該当授業と講師、その第一回目の授業日・場所( )の予定は以下のとおりです。
該当授業 | 講師 | 曜日・時限 | 第一回目の授業日 | 場所 |
---|---|---|---|---|
自然言語処理A | 林良彦 | 月曜5限 | 4/12 | (第4演習室) |
自然言語処理B | 林良彦 | 月曜5限 | 10/4 | (第4演習室) |
コーパス言語学研究B | 岩根久 | 月曜2限 | 10/4 | (サイバー/マルチメディアシステム室) |
コーパス言語学研究A | 田畑智司 | 水曜5限 | 4/15 | (言語情報科学講座LLシステム室) |
コーパス言語学研究B | 田畑智司 | 水曜5限 | 10/7 | (言語情報科学講座LLシステム室) |
〔注〕 第4演習室(508室)は言語文化研究科棟(新棟)5階、言語情報科学講座LLシステム室(307室)は言語文化研究棟(旧館)3階です。