大阪大学 言語文化研究科・外国語学部・サイバーメディアセンター共催
シンポジウム: これからの外国語教育
終了いたしました。多数ご来場いただきありがとうございました。
日時
2008年11月13日(木) 15:00-17:30 ポスター: poster.pdf(0)
会場
大阪大学 (豊中キャンパス) サイバーメディアセンター
豊中教育研究棟3階 CALL第1教室
(詳しくは、下の会場案内図をご覧ください)
開催趣旨
2007年の大阪大学・大阪外国語大学の統合にともない、25の専攻語をもつ外国語学部が本学に加わりました。
従来の全学共通教育で行なってきた外国語教育も、第2外国語の選択肢が増えるなど、新しいカリキュラムがスタートしています。
他方で、CALLなど情報通信技術(ICT)を生かした学習・教育の方法も広がり、多くの可能性を示しています。
現在、大阪大学の外国語教育は、対象や方法や目的の多様化、担当部局や制度の多元化・多層化の時期を迎えているといえるでしょう。
こうした状況を踏まえつつ、今回のシンポジウムでは、言語文化研究科、外国語学部、サイバーメディアセンター協賛の
FD活動の一環として、これからの外国語教育の可能性と課題を考えていきます。
プログラム
- 開会挨拶 (15:00)
- 金崎春幸 (言語文化研究科長)
- 報告/パネルディスカッション (15:10-17:20)
- 司会: 斉藤渉 (言語文化研究科言語文化専攻/ドイツ語)
報告1: 共通教育カリキュラムの中の外国語 (15:10)
我田広之 (言語文化研究科言語文化専攻/ドイツ語)
大阪大学では、昨年度共通教育カリキュラムについて大幅な改革を実施した。
本報告では、そのうち外国語教育科目関係の変更の概要を、
第1外国語(英語)と初修外国語とに分けて説明する。
また合わせて、大学教育実践センターに置かれた外国語 e-learning 検討WGが
本年10月に提出した報告についても、紹介したい。
報告2: CALLに関するアンケート調査 (15:30)
ヨコタ・ジェリー (言語文化研究科言語文化専攻/英語)
シンポジウムに先立ち本年10月に実施した、言語文化研究科と外国語学部対象の
「CALLに関するアンケート調査」について、集計と分析の結果を報告する。
報告3: ICTを活用した外国語教育の可能性 (15:50)
細谷行輝 (サイバーメディアセンター・言語文化研究科言語文化専攻兼任/ドイツ語)
竹蓋順子 (サイバーメディアセンター・言語文化研究科言語文化専攻兼任/英語)
英語にしても初修外国語にしても、学習者が身に着けたいと
要望している言語の熟達度レベルは非常に高い。
この要望に応えるための1つの手段が、ICT(Information and Communication Technology)を
積極的に活用した教育ではないかと考える。
本報告では、このICTの活用方法に絡めて、学習者のモチベーションを
長期的に維持、促進させながら、言語学習に積極的に取り組ませるための様々な方略について論じたい。
報告4: 「国際英語」の授業実践 (16:10)
日野信行 (言語文化研究科言語文化専攻/英語)
非母語話者の自己表現と意思疎通の手段としての
「国際英語」の教育実践を試みる自分の授業について報告する。
国際英語をはじめグローバル教育・メディアリテラシー教育・正統的周辺参加などの
様々な教育的概念をCALL教室において統合的に実践する授業を中心に、
種々の自己表現活動を工夫している英語ライティングの授業についても若干報告したい。
報告5: 専攻語としての外国語教育 (16:30)
林田理惠 (言語文化研究科言語社会専攻・外国語学部/ロシア語)
多極化する国際経済や国内外での多言語・多文化併存状態に対応し得る
異言語・異文化スペシャリストの養成 ―
外国語学部・専攻語課程での教育目標実現に向けた「到達度目標設定」、
語学能力総合試験開発・導入、TAの積極的活用によるグループワーク・課題解決型授業活動の展開、
留学制度の課程組み込みへの展望等、多面的取り組みを紹介する。
高度な異文化間コミュニケーション能力習得にとって何が必要とされているのか、
将来的展望も視野に入れながら議論したい。
パネルディスカッション (16:50-17:20)
パネリスト: ヨコタ・ジェリー、細谷行輝、竹蓋順子、日野信行、林田理惠
- 閉会挨拶 (17:20)
- 杉本孝司 (外国語学部長)