ご挨拶・概要・沿革

ご挨拶

言語文化研究科言語文化専攻は2014年、教育目標と3ポリシー(ディプロマ・ポリシー、カリキュラム・ポリシー、アドミッション・ポリシー)を新しく策定しました。その教育目標でうたっているように、本専攻は、グローバル化と情報化の進展に伴い、言語文化の領域においても変化の著しい現代の状況に即応するとともに、その理想的なあり方を追求することのできる教育研究の体系を築き上げることを目的としています。そして、言語文化に関する高度な専門性と深い学識、地域社会および国際社会に対する言語文化学的な洞察力を身につけ、学術・文化・教育・社会・産業などの多様な分野でリーダーとして活躍し得る人材の育成に取り組んでいます。

とはいえ、言語や文化とは非常に複雑かつ多面的な現象です。たとえば、人はどのような仕組みによって言語を習得し、またそれを使いこなしているのか?言語を手掛かりに私たちが世界を認知するとき、あるいはお互いの意思や感情を伝えようとするとき、どのようなことが起こっているのか?人々が各種の集団を作り上げる際に、どのような言語文化意識が作用しているのか?グローバリゼーションや多文化共生という現代社会の趨勢のなかで、言語と文化はどのような役割を担っているのか?最先端の情報処理技術は、言語文化をめぐる研究にどのように寄与するのか?そして、これらの言語文化のありようを、次世代に向けてどのように教育していくべきか?

これらの問いは、言語文化専攻のメンバーが取り組んでいる研究テーマの一部にすぎません。本専攻の研究領域はそれほど幅広く、学際的です。そして、これらの多様な研究を超域的・理論的な観点から総合し、言語文化の本質を追求していくことが本専攻の継続的な課題であると言えます。

言語文化研究科は1989年、この分野における日本で最初の研究科として発足してから、2005年の大規模な再編拡充、2007年の大阪外国語大学との統合、さらに2012年の世界言語研究センターとの組織統合と、これまで3段階の大きな「進化」を遂げてきました。しかし、言語文化研究をさらに総合化・体系化し、また、つねに変化し続ける言語文化の営みに対応していくためには、本専攻の教育研究の方向性や体制もつねに変革していかなければならないことでしょう。教員と院生の切磋琢磨により、また学内外の方々のご協力とご支援を仰ぎながら、言語文化専攻はさらなる「進化」を図っていく所存です。

2015年4月
言語文化専攻長 木村 茂雄

言語文化研究科言語文化専攻の概要

言語文化研究科言語文化専攻は、言語文化比較交流論講座、言語文化システム論講座、現代超域文化論講座、言語コミュニケーション論講座、言語文化教育論講座、言語情報科学講座、言語認知科学講座の七つの講座からなっている。

本専攻では、国際社会を構成する諸地域・諸国民の伝統や文化の相互接触や変容、これらの伝統や文化間の相違をこえて有効なコミュニケーションを成立させる言語や記号のメカニズムの解析、その運用と基礎的な言語理論の開発、自然言語の機械処理やその基礎となる数理モデルや文法理論を中心とした言語工学的な情報処理、国際的な情報社会における言語文化情報の活用能力の開発などの研究と教育にあたっている。またそのことによって、旧来の伝統的な枠組みを脱却した、言語を中心とする新しい学問領域での教育と研究の方法の確立と、指導者養成を目指している。

本専攻は入学者の出身学部等の如何を問わず、国際コミュニケーション社会において必要とされる言語と文化に関する高度の教養、ならびに情報活用能力を十分に発揮できる人材の育成を目的としているため、入学者は出身学部等における自己の専攻を基礎としながらも、この趣旨を十分にふまえて履修すべき授業料目を選択し、特定の研究領域にのみ偏ることがないようにしなければならない。一応の目安として、以下の3通りの標準的履修分野を想定し、研究指導を行うこととしている。

  • 分野1:言語文化比較交流論、言語文化システム論、 現代超域文化論を中心に履修する。
  • 分野2:言語コミュニケーション論および言語文化教育論 を中心に履修する。
  • 分野3:言語情報科学および言語認知科学を中心に履修する。

沿革

言語文化研究科は、平成元 (1989) 年 4 月大阪大学言語文化部を基礎として言語文化学 1 専攻の修士課程で発足し、その後、学年進行にともない、平成 3 (1991) 年 4 月に博士課程が設置された。人文科学・社会科学・自然科学のいずれの分野からでも人材を受け入れ、それぞれの専門を基礎としながら、国際化・情報化社会の発展を推進していくことのできる、学際的な研究・教育の体系を築くことを目的としている。この分野の研究科としては全国で初めての大学院独立研究科である。

平成 3 (1991) 年には教官・学生をメンバーとする大阪大学言語文化学会が結成され、平成 4 (1992) 年 3 月より学会誌の刊行が開始された。そして、平成 6 (1994) 年 3 月、本研究科は新研究科棟の完成とともに、博士課程第1期生を送り出した。平成12(2000)年からは共同研究プロジェクトが始まり、院生をもまじえた活発な共同研究が継続されて毎年10を越えるプロジェクトの研究報告が刊行されている。

平成17(2005)年4月には研究科発足当時からの念願であった再編拡充が言語文化部の発展的解消により実現し、新設2講座を含む7基幹講座の体制で再出発することになった。

平成19(2007)年10月には、大阪大学と大阪外国語大学との統合に伴い、言語文化研究科は「言語文化学専攻」を「言語文化専攻」と名称変更し、講座再編をおこなうとともに、「言語社会専攻」を新設して、2専攻となった。

平成24(2012)年4月には、世界言語研究センターとの組織統合により、言語文化研究科は「言語文化専攻」「言語社会専攻」と並んで「日本語・日本文化専攻」を新設し、3専攻となった。

 

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