経部引用書から見た『説文解字繋傳』注釈考 坂内千里著(教員)
投稿日: 2014年10月4日
紹介文: 南唐・徐鍇の著した『説文解字繋傳』は、現存する中国最古の字書である『説文解字』の全体を通して注釈を施した最初の著作である。宋代には尊重されたが、清代に酷評されて以降、ほとんど研究対象とされていない。徐鍇は注釈中に多くの書物を引用しているが、これらの引用に対する評価が、『説文解字繋傳』そのものの評価を左右している。本書は、特に数の多い『易』・『書』など経部の書物の引用を分析することにより、その評価の妥当性を検討するとともに、徐鍇の注釈の特徴を明らかにしようとしたものである。
著者: 坂内千里
タイトル:『経部引用書から見た『説文解字繋傳』注釈考』
出版社: 大阪大学出版会
出版年月日: 2014年2月28日